厚木市(5)七沢浅間神社と観音寺の勢至菩薩

●七沢浅間神社/神奈川県厚木市七沢3044

伊勢原市の高部屋地区(日向、西富岡、上粕屋)のどこかは不明。
「1月24日に厚木七沢の浅間様に養蚕祈願。萩の枝を束ね、その中に繭や小判をいれたものをもらって帰った」
伊勢原市の民俗資料に証言が掲載されていました。
厚木には浅間稲荷があって、1月24日は初午が近いので、そちらの可能性もありますが、七沢と呼ぶにはちと遠いので、七沢で一番有名な浅間神社と断定しました。
七沢は七沢石の産地。
浅間神社は上社と下社があり、上社は鐘ヶ嶽(標高561m)の山頂にあります。
日露戦争、日清戦争から太平洋戦争の間は石材需要が急増した時期でその頃の七沢は人も資金も潤沢だったため、信仰面でも濃密だったようです。

写真の神殿は山頂のもの。祭日には出店もあって大賑わいだったそうです。
かなりきつい登山を1時間は要するので、今は閑散としてます。
下社は里にありますので、もしかするとそちらかもしれませんが、御利益を求めるなら山頂の方がありそうなので。
(中川)

色糸(刺繍)による蚕神さんの御神影。
七沢浅間神社さんの宝物の中にあり、昭和56年に刊行された「七沢浅間神社 庚申御縁年記念誌」では、祭神である木花佐久夜毘売のお姿であるとしています。
頭部に巻物が載っていることから衣襲(絹笠)明神の系統と思われます。

 

 

●観音寺/神奈川県厚木市七沢2741-1

往時は同浅間神社の別当寺であった禅法寺が明治初年の神仏分離で廃寺となり、奉祀されていた勢至菩薩(富士浅間大菩薩)の尊像は同じ七沢地区の観音寺に遷されましたが、かつては養蚕信仰もあったようで現在も版木が残されており、希望者には御影を授与されています。
(一魁斎)

 

一魁斎さんの情報を見て観音寺を訪問してみました。


版木は現存。


勢至堂の本尊は立派でした。
このお寺さん、色々あって面白いのですが、秋の彼岸時期になっていて、ご住職は不在。


加えて15日の火渡りに参加する修験者さん達が廻峰業に出ていて、バタバタな最中だったので話は聞けませんでした。
(中川)

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