横浜市港北区/蚕養札と廻り地蔵

●真福寺(曹洞宗)/神奈川県横浜市港北区下田町3ー11ー5


この御札は、神奈川県藤沢市宮原の元宮司の家が所蔵していたもの。


その蚕養札の配布元に伺いました。
藤沢市の御札は駒橋□ですが、現在寺に残っているのは下田村銘。
おそらく□も「村」だったのでしょう。
変更されたのは駒橋村が下田町になったタイミングと同じだろうとの事で、昭和12年。
なぜ村にしたのかは謎。
藤沢市で見つかった御札は昭和12以前が確定しました。

駒橋村を含む現在の横浜市港北区下田町は御他聞に漏れず養蚕が盛んでした。
真福寺は廻り地蔵で江戸時代から有名な寺だったので、養蚕信仰に応えたと思われます。
しかし…
お寺に残っている他の御札も拝見させて頂きましたが、民間信仰的なものは養蚕しかありませんでした。
廻り地蔵の正式名称は子育延命地蔵菩薩。
むむ。
子育(こそだて)=蚕育(こそだて)だったりして。


なお、他の御札を探す最中「蚕養御守護」のスタンプを見つけました。
下田村銘の御札はかなり使われていたようで、だいぶかすれています。
昭和12以降そんなに需要があったのか不思議。
でも、だから別の簡易バージョンを作ったのかも。

藤沢市にあったのは、地蔵の廻り先と関係があるようです。
県内は小田原方面から三浦半島まで行ったようで、都内、山梨も行った記録があるそうです。

なお、確証は持てずにいますが御札の真言は蚕養童子かも。
かすれているし、元の梵字自体が略した字を使っていそうですが、オン・ビ・マ・レイ・ウ・ガ・ヤ・ソワカな気が。
(中川)

 

ヤフオクに出ていた、東京都と神奈川県の社寺の御札を入手。
(一魁斎)


右:横浜市・港北区の真福寺(曹洞宗)のものです。

左:「蚕業安全神符」授与元は明記されていませんが、捺されている朱印の印字が「総社政所」とあり、府中市の大國魂神社の明治期ものと思われます。
中:「蚕養御守護」藤沢市・江の島に鎮座する江島神社のもの。こちらも同社が現社名に改められた明治以降の版。

 

真福寺の札、駒橋山だったのか〜。
今は下田山で、下田村になった時に改称したのだろうとお寺さんは言っていました。昭和12以前の札ということになりますが、現存する札より文字がクリアで、初期のものなのかも。よくこんな綺麗に残っていたなと驚きます。
(中川)

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