●貴渡(たかのり)神社/長岡市栃堀2761 巣守神社境内

この神社は栃尾郷織物の祖神縞紬の元祖である植村角左工門貴渡翁の霊を祀ったもので、嘉永元年(1848)に建築されたものです。
この神社の彫刻は秋葉神社奥の院や小出町大浦の開山堂の彫刻を手掛けた石川屋安兵衛(号は雲蝶)の30才半ばの作品です。
御堂の腰長押と内法長押との間の南北両側及び袖側に欅の一枚板をはめこみ、養蚕を営む様子を唐風に表現しています。
南側に機織繭煮、北側には桑負いと蚕の飼育の姿が彫り込まれていますが、これはこの神社の祭神を顕彰する意義深い画題であり、その構図の躍動性と豪華な表現技法は観る人を魅了するに充分です。
(長岡市教育委員会)

植村角左衛門貴渡
栃尾の機神様と称される植村角左衛門貴渡は、栃堀村の庄屋の家に生まれました。天明の大飢饉に際し、角左衛門は米作だけでは悲劇が絶えないと実感して米沢織りを習い、縞紬の製作に成功します。
そして、北荷頃の大崎オヨの織った縞紬の見事さに感嘆し、オヨからその製法を教わり、その後、角左衛門によって栃尾紬が全国に知られる名産品になりました。
ここ貴渡神社は、植村角左衛門貴渡をお祭りした神社で、社殿の彫り物は幕末の名匠「石川雲蝶」の作とされています。
(長岡市)
石川雲蝶は、「越後(日本)のミケランジェロ」と呼ばれているようです。

水汲み?(何のための水汲みか分かりません。分かる方をご教示願います。よくよく見ると、これってやかんですかねー?)

貴渡神社 御朱印(道の駅 R290とちお の栃尾観光案内所で扱っています。売店は17:00までやっていますが、観光案内所は16:00までですのでご注意を)
この他にも見事な彫刻があり、十二支とかもあります。
(赤城)


















