館山市/馬鳴菩薩(馬頭観音)石像

●医王寺/千葉県館山市薗242


本堂(?) 無住で、殆ど集会所か待合所といった風体。
宗派、寺号表示板。薬師札所に定められているらしい。


馬鳴菩薩とされるが初めて見る意匠。馬の背に跨っているのはよく見るのですが、「横座り」ってのは見たことないのですよ(背に蓮座が横向きに置かれているのはあります)
馬鳴菩薩は「貧しい人々に衣服を施す」といった意味では相当するが、養蚕には関係する持ち物はなさそう。彫りは丁寧で綺麗。苔生してなかったら、もっと綺麗だろう。本来は六脾だが左腕が1本欠落してるようです。
(赤城おろし)


これは秀逸ですよね。でも、これ、よく見ると馬頭観音ですな。馬口印で頭の上に2つ顔がある三面六臂。
房総半島には、珍しい馬乗り馬頭が多数ありますが、憤怒相に限らず温和なお顔も多いです。でもこういう横乗りはこれしか見たことないな。右手上は剣なのかな?(谷口)


(画像は袖ケ浦市代宿の馬乗り馬頭)

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