豊田市/蚕玉社と蚕蓄塔

●花本八幡神社/豊田市花本町字津木104


今は住宅地区となっているが、明治26年の地図を見ると集落の南北に桑畑が見られる。
付近の他の集落には桑畑が見られないことから、花本集落だけで養蚕がなされていたと思われる。


本殿の右手に摂社が4社並び、左から2社目が「蚕玉社」であった。
愛知県に「蚕霊」は多くみられるが、「蚕玉」は珍しく2例しか見つけていない。

 

 

●児玉神社/豊田市平芝町4-38-1


神社と言っても、本殿はなく石塔だけである。
それでも灯篭とかはあって、神社の体をなしている。
(こちら側からは、野積みの石段が崩れかけていて、通行止めとなっていて、近づくことができない)


その石段のわきに「蚕蓄塔」が建っている。
全国でも「蚕蓄」の例は他に見たことがない。
昭和13年の建立である。
なお、児玉=蚕玉であるかどうかは確かめようがない。
(水)

 

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